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スタッフブログ

「親不知は抜かなきゃですか?」

2019.10.29

理事長 宮本です

スクリーンショット 2019-10-29 16.16.49
そういった質問を ホントによく聞かれます。(クリニック内でも、プライベートでも。)
抜かなくていいものは、もちろん抜きません。
でも、他の歯に悪い影響を与える様では、心を鬼にして患者さんには伝えます。
「抜かなきゃです!」
この動画が、少しでも参考になればと思います。

今後 定期的に動画はアップされますのでチャンネル登録よろしくお願いいたします。
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銀歯に使われている金属

2019.08.30

こんにちは、歯科医師の椎名です。

 

前回、軽度〜中等度の虫歯治療には詰め物治療が適応であり、

軽度の虫歯には直接お口の中で歯科用樹脂を詰める「CR充填」という治療方法が、

中等度の虫歯には型取りを行い、後日歯科技工士さんが製作した詰め物をセットする「インレー修復」という治療方法があるというものでした。

 

今回からそのインレー修復で保険適応されている銀歯についてお話ししていきたいと思います。

 

銀歯に使われるこの材料、正確には12%金銀パラジウム合金(以下、金パラと略)といい、

JIS企画により金とパラジウムの成分比率で金が12%、パラジウムが20%と定められています。

(メーカーによって残りの成分比率は銀が50%前後、銅が15%前後、インジウムなどの金属が数%と多少異なります。)

腐食への耐性や、金属の柔らかさなど一つ一つの金属だけではフォローできない性質を合金にすることでカバーしています。

 

さて、この金パラですが1961年に国民皆保険制度が導入された際に戦後の経済状況下で採用された材料です。

当初、銅亜鉛合金を保険診療に導入しようとした国に対し、身体への害を憂慮した当時の歯科学会が反対した結果、できるだけ早期に金合金に移行する条件付きで代用金属としてやむなく認めたものでした。

いうなれば約60年も前に、妥協の末導入された合金です。

産業が発達し、社会の様々な分野で貴金属の需要が増したこと、

また国家間の政治・経済的な問題もあり、貴金属が高騰してきているためかもしれませんが

いまだに健康保険制度の中で代用金属からの移行はなされていません。

 

パラジウムはロシアや南アフリカが世界産出量の多くを占める貴金属で、工業的には自動車の排ガスを防ぐ触媒として利用されています。

しかし、車に使えば環境に優しい(?)パラジウムですが、歯の詰め物として使えばお口の中の環境で溶け出してイオン化するとアレルギーを引き起こす可能性があります。

人に安心して使える金属ではないというのが多くの国の見解で、ドイツやスウェーデンでは保健省から歯科業界に対して、「幼児および妊婦に、銅を含有するパラジウム合金とアマルガム合金を使用しない」と勧告された結果、現在ではほとんど使用されていません。

 

歯科の修復材料はお口の中に入れて末長く使っていく材料です。

私達も治療の際にご説明していますが、歯科の保険適応の材料は最低限の機能回復を目的とであり

そこで使う材料が全て患者さんの健康を優先して導入されている材料とはいえないのが現状です。

 

歯科に限った話ではないのですが、人生100年時代とうたわれている今、

健康への長期的な目線での投資も大切ではないでしょうか。

 

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縮む力にご用心!

2019.08.16

こんにちは、歯科医師の椎名です。

今日は虫歯(詰め物)治療についてお話ししたいと思います。

虫歯は正しくはう蝕といい、感染症の一種です。

したがって、う蝕菌に感染している部分を削って取り除く必要があります。

 

しかし浅くない虫歯を削ったままでは歯がしみてしまったり、

削ったくぼみの部分で噛めない・歯磨きがしづらいという問題が残ってしまいます。

ですので削った後は歯科材料でその部分を埋めてできるだけ元の歯の形を取り戻さなければなりません。

これがいわゆる基本的な虫歯(詰め物)治療です。

 

幸いにもう蝕を早期発見でき、削った量が浅くて小さな範囲で済んだ場合は

コンポジットレジン(以下CRと略)という、歯に接着できる歯科用プラスチックを

直接お口の中で詰める治療法(CR充填)で対応する事も可能です。

 

この治療法の利点としては

・基本的に一回の治療で終わる(後日かみ合わせの確認・調整をする場合もあります)

・削った所に詰めて接着させるので歯を削る量が型取りタイプの詰め物より少なく済む

・歯の色に合わせて詰め物の色調をある程度選べる

・保険適用であるため自己負担額が少なく済む

といったところでしょうか。

 

しかしこのCR充填には問題点もあります。

・材質強度は金属やセラミックに比べて劣るため、他の材料よりも早くすり減りやすい

(噛みしめる力を受けやすい奥歯をCR充填で治しているケースでは

その部分が先行して磨耗してしまい、その歯の残された一部でしか噛めていない、など

かみ合わせバランスに影響を及ぼすことがあります。)

・天然の歯よりも着色しやすい

・光を当てて硬化・接着させる反応をする時に縮む

 

あまり大きな範囲をCR充填で埋めようとするとこれらの問題点がよりはっきりと現れてきます。

特に問題なのは3番目の縮む反応です。

IMG_4938

写真左がCR(コンポジットレジン)を大きく削った所に詰めた場合です。

 

光を当てた際の収縮する力はCRの量に比例するため

多量のCRが縮もうとする力が、接着している歯質を強く引っ張ります。

結果、微小なレベルでの歯の亀裂を充填した部位の周囲に引き起こしてしまいます。

そしてその隙間にう蝕菌は入り込めるが歯ブラシの毛先はそこに入り込めないので、

いずれ詰め物の周りは黒ずんでいきます。(二次う蝕といいます)

治療のために詰めてもその直後から次の虫歯の住処を作ってしまう可能性があるのは困りますよね。

 

写真右はセラミックの詰め物をレジンセメントで接着させて修復した場合です。

こちらは埋めるべき大部分を安定性の高い材料(セラミックなど)で補い、

歯との境を接着性レジンセメントという材料で埋めて同様に光で接着・硬化させていきます。

 

この方法であれば、精密に作られた詰め物との境はごくわずかですので収縮によるリスクを抑えつつ、

接着というこの材料の利点を生かす事ができるため二次う蝕に非常になりづらいというわけです。

 

ただ削って詰めるのではなく、虫歯をしっかり治しその先のトラブルをできるかぎり防ぐために、

それぞれのケースに必要な治療法をしっかり説明・提案させていただくことが必要だと思います。

次回も詰め物治療について引き続きお話ししていきます。

 

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インレー(詰め物)

2019.07.18

こんにちは。歯科医師の柴田です。
今回はインレー(詰め物)についてお話します。
前回説明したCR充填では対応ができないものにはこちらの方法で補います。
こちらは型取りが必要になるものです。
当院で取り扱いしている材料は以下の通りです。
・金銀パラジウム合金
・ゴールド
・ハイブリットセラミック
・e max
・ジルコニア
次回は材料の重要性についてお話します。
銀座五丁目歯科 柴田

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