歯根破折
2021.07.13
こんにちは、歯科医師の柴田です。
前回に引き続き歯を失う理由、特に歯根破折についてお話ししていこうと思います。
「破折」の多くは、外傷など物理的に非日常的な大きな力が作用したものではなく、無髄歯(神経をとった歯)と考えられ、原因は「むし歯由来」とみなすことができます。
つまり、根の治療の精度によって将来その歯が長く残るかどうかを決めるといっても過言ではありません。
また抜歯原因を年齢階級別にみますと、「歯周病」と「破折」による抜歯は中高年、「埋伏歯」と「矯正」は若い年代に多く、「むし歯」はどの年齢層でも多くなっています。
いきなり歯を失うわけではなく、様々な積み重ねが最終的に抜歯に至ってしまうのです。