スマイル
2018.11.19
こんにちは、歯科医師の椎名です。
スマイルという言葉を聞いて「笑顔」を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。
私たち日本人にとって笑顔というのは何か楽しい・嬉しい事があると自然と出るもの、
いうなれば反射的なものであることが多いようです。
ところが海外ではスマイルの事情は少し違ってきます。
例えば旅行先のホテル、エレベーターで偶然乗り合わせたような時、
外国の方からにっこり歯を見せて笑顔で挨拶されたという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
海外でのスマイルとは私たちが挨拶する時の会釈のようなもので
その時見せるきれいな歯と歯並びは、髪や服装と同じく「身だしなみ」の一つとされています。
ですので社会人として人前で恥ずかしくないスマイルを手に入れ、
虫歯・歯周病を予防しやすい(海外の歯科治療はお金もかかるので生涯を通して考えれば経済的なメリットもあります)歯並びにするため、
子供の矯正費用が多くの家庭で当たり前のように必要な経費として考えられているようです。
歯に対する意識は国や文化によって差がありますが、近隣アジア諸国の方々も歯や歯並びを非常に大切にされていると感じています。
海外の税関でのエピソードですが、このような話があります。
「一日に多くの国の人を仕事柄みるが日本人かどうかは歯をみるとわかるよ、歯があまり良くないのは日本人が多いね」
真偽は定かではないですが、耳の痛い話です。
日本人のスマイルをもっと素敵にするために、私たち歯科関係者は頑張らないといけませんし、
お口の事について皆さんがもっと興味をもっていただけるよう情報発信もしていきたいと思います。