pHについて
2018.07.27
こんにちは!宮脇です⭐︎
前回酸蝕症についてお話させていただきましたが、
実際に歯が溶けてしまっているお口の中はどういった状態になっているのでしょう、、、?
皆様、pH(ペーハー)という言葉は聞いたことありますか、、?
pHとは、、、酸性かアルカリ性を示す指標になります。
pHが7だと中性、これより小さい数値は酸性、大きい数値はアルカリ性となります。
食べ物や飲み物の酸やお口の中の細菌が出す酸によりお口の中が酸性(pHが5.5以下)に傾き、歯が溶け出してきます。
そこで、、、酸性に傾いたお口の中をもどしてくれるのが、 唾液 になるのです!!
ややアルカリ性の唾液は、お口の中を洗い流したり、緩衝作用があり、食後約30分後には口腔内を中性(pH7.0)に戻し、健康な状態を保ってくれます。
そして溶けた歯を再石灰化してくれます。
しかし、間食やジュースなどをずっと摂取していることにより、酸性の状態が続き、再石灰化がなかなか進まなくなってしまいます。そして虫歯になってしまうのです。
⭐︎食べ物別によるpH
pH2:レモン、コーラ、ワイン
pH3〜3.5:りんご、食酢、栄養ドリンク、スポーツドリンク
pH4:ビール、果汁ジュース、ヨーグルト、白米
pH5:コーヒー、トマト、醤油、肉
※pH5.5以下で溶け始める
pH6:魚、人参、玉ねぎ、キャベツ、緑茶、ウーロン茶、水
pH7(中性):唾液、牛乳、
pH10:ほうれん草、ひじき、わかめ
pH12:こんにゃく
※pH14はアルカリ性
食べ物や飲み物によりpHはバラバラです。
そして、この時期はたくさん汗をかきますよね。体調を崩さないためにも水分補給はとっても大切です。
もしpHの低いスポーツドリンクやジュースなど飲んだ場合は、できる限りお水でゆすいだり、歯磨きをしたりしてお口の中を中性に戻しましょう!
酸蝕症について
2018.07.21
こんにちは!歯科衛生士の宮脇です⭐︎
7月に入り、暑い日が続いておりますね。。
こういう暑い日は、炭酸飲料が飲みたくなりますよね〜。。。
ですが!
炭酸飲料(糖が入っているもの)は、歯が溶けてしまう原因にもなります。
炭酸飲料を続けて飲む事により、お口の中が酸性状態になり、常に歯が溶けている状態が続いてしまいます。。( ; ; )
また、飲み物以外にもお酢、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系なども酸性になります。
そのように歯が溶けてしまう事を 酸蝕症 と言います。
酸蝕症になってしまうと、、
・冷たいものなどがしみるようになる
・歯と詰め物の間に隙間ができる、または取れる
・歯面に艶がなくなる
・歯が黄色くなる(溶けたことにより中の象牙質が見えてくる)
など、歯にも色々な症状や変化がでてきます。
そして虫歯になりやすい状態になってしまいます。。
なので、
・ダラダラ飲みはせず、時間を決めて飲む
・すぐにお水でゆすぐ
・よく噛んで食べる(唾液が分泌され中和される)
・歯科医院で定期検診をうける(歯の状態をチェック)
などといった予防、対策が大切です⭐︎
学会へ参加してきました!
2018.07.10
こんにちは!歯科衛生士の宮脇です!
先日、日本臨床歯周病学会学術大会へ参加してきました♪
今回のテーマは炎症と慢性疾患ということで、
歯周病と全身疾患の関わりについて、医科と歯科の連携について、歯科医師や歯科衛生士の方々の症例を拝聴し、とても興味深く、勉強になる講演でした。
歯周病は口の中だけでなく、糖尿病、心筋梗塞など様々な全身疾患にも影響してきます。
『呼吸と咀嚼が正しく行われるならば100歳まで生きられる』
と講演してくださった先生がおっしゃっていました。
この言葉は中国最古の医学書である黄帝内経に載っているそうです。
とても印象深いお言葉でした!
正しい咀嚼をするには、まず 歯 がなければ成り立ちません。
そのため歯周病や虫歯から 歯 を失わないように、日頃のお手入れや定期検診で体の入り口となるお口の中を綺麗にすることがとても大切です。
最後に学会でもらったうちわです⭐︎ STOP THE PERIO!